工房オープンに向けて-引っ越しました-

引っ越しも無事終わり、楽しくもめまぐるしい毎日を重ねています。
工房をどんなレイアウトにしようか、糸棚は椅子はどうしようか、事業計画も練っていかないと、この機会にネットショップも立ち上げたい、、、。
次から次へとやりたいことが浮かんできます。
まずはじめに考えることが多く、織る手は少し止めざるを得ない状況だったりして。
動き始めたら、足りないものも、旧宅から持ってこなくちゃいけないものに気がついて行ったり来たり。
車で30分の距離とはいえ、その時間が惜しいなーと感じてしまったり。
少しだけ呼吸が早くなっている気がします。
進んでいるはずなのに、止まっているような時間。
焦りは無意識のそのまた外からやってくる。
転がる前にどうにかしたいと、なぜか箱に詰め込んでいた糸を開けて並べました。
ひとまず、引っ越しの箱をぜーんぶ空にしたいと思ったのです。
工房では棚を新たに導入するため、以前の棚は使わなくなる予定です。
でも、今はこの棚しかないから、旧宅から運んできて並べました。
箱を開けて、たくさんの糸をどんどん並べました。
これから織りなす布を思い浮かべて、糸をどんどん、どんどん、どんどんと。
そうしたら、気持ちが軽くなったのです。
織り機を組み立てても、棚のデザインを書いても、損益分岐点が明確になっても変わらなかった底の気持ちが、ふとゆるんだような気がしました。
ああ、早く織りたい。
織りたい!
この気持ちだーって思いました。
この場所を、この空間を、喜びが生まれる世界にしたい。
自分から生まれる物は、幸せの形になるのだと伝えたい。
僕自身の暮らしをもって、伝えたい。
すぐ隣で共に歩んでくれる愛する人と共に、惜しみなく力になってくれる仲間と共に、感謝と共に、世界を作っていこうと思います。