去年の5月に地元つくばへ引っ越してきました。
15年暮らした東京からUターンってやつです。
それからずいぶん久しぶりに母との二人暮らしが始まりました。
実際どうなることやら、と思っていたら、引越し二日目に子猫を拾いました。
猫嫌いの母を思うと気が引けましたが、人家も遠い草むらでミャアミャア鳴いている小さな生き物を見過ごして帰れるほど僕は強くない。
名前はツヨシでも、色んな所で強くない。
15分悩んで連れて帰って、予想通り母はびっくり、難色の表情でしたが、今は毎晩一緒に寝ています。
新居はペット不可なので、「アオ(猫の名前)は連れていかないね。」と伝えると、優しい顔をして「そっか。」と言っていました。

ご飯を食べていると、母はいつも「お腹いっぱいになった?」と聞いてきます。
僕はいつも「もういっぱいだよ。ごちそうさま。」と言います。
僕も食べることは好きですが、年々食は細くなってきています。
あまりによく聞かれるのでたまに、「もうっ」ってなっていました。
だから理由を聞いてみました。
母の生まれは戦後直ぐ。
幼少期は食べるものがままならなかったそうで、お腹いっぱい食べられることがとても幸せである体験をしていました。
それを聞いてから、「もうっ」ってならなくなりました。
僕は、今になっても毎日母の愛情に包まれている。
おっさんになった今はとても身に染みるようになってしまった。
でも、きっとそれでいいと思うから、たまに一人で鼻をすすっていたりします。

母との二人暮らしもあと4日。
(アオ、ごめんね。)
21日に引越しです。
これからは愛する女性と二人暮らし。
ドキドキとワクワクと、大きな責任を感じています。
色々思い出しながら、去年の手帳を開いてみました。
5月20日に引っ越して、21日にアオと出会っていました。
今年は20日にジュコさんがつくばに引っ越してきて、21日に僕が新居へ引っ越します。
ちょどぴったり一年間。
これまでも気がつけなかった偶然がたくさんあったかと思うと、毎日がもっともっとワクワクに満ちている気がしました。
うん。
これからもっともっと、素晴らしい日々をつくるんだ。